
2026.10.17
お仕事今までに味わったことのない読書体験でした。舞台は江戸。しかし時代小説と思えぬほど、現代を生きる女性の”生きづらさ”を描いているかのような感覚がこみあげてくるのです。
「けんぐゎい」=「圏外」に追いやられた女性たちが、数奇な運命に翻弄されながらも自分だけの「善し」を探して生きる姿を描いた作品です。
出てくる登場人物はとにかくほぼ皆「けんぐゎい」。そして読んでいるこちらの予想を大胆に!これでもか!いうほど見事にひっくり返してくれます!「なんで——!!!」と叫びたくなるほどの展開に、私の思考は最後まで翻弄されました。
作中にあふれる「独特の言い回し」は声に出して読むととても小気味よく、始めは心地よく朗読していたのですが、だんだんとかなり際どく、凄まじい表現が増えてくる…。でも、ぐいっと胸ぐらをつかまれて読み切るまで離してもらえないような…、いや「目が離せない!」そんな感覚で一気読みしました。
まさに全身全霊を込めて、体当たりで表現しています!ぜひお聴きください。
朝倉かすみさん著(光文社)は2026年7月に発表された第175回直木賞受賞作です。Amazon Audible で10月に配信スタートしています。
こちらからお聴きください→Amazon Audible『けんぐゎい』朝倉かすみ著(光文社)
今回も収録スタジオではスタッフの皆さんがリラックスして語れる環境を作ってくださるなど、かなり助けていただきました。ありがとうございます!